1952-05-29 第13回国会 参議院 法務・地方行政・労働連合委員会 第1号
朝日年鑑の一九五二年版によつて調べますと、追放されました理由は、大日本翼賛壯年団澁谷の支部長としてD項によりまして戰争に協力されたという理由の下に追放されているわけであります。そこで私は光に申しました理由からいたしまして、この法案は平和への道でなしに、国民の意思から別な方向に、戰争への大きな危機を含むものだと思う。
朝日年鑑の一九五二年版によつて調べますと、追放されました理由は、大日本翼賛壯年団澁谷の支部長としてD項によりまして戰争に協力されたという理由の下に追放されているわけであります。そこで私は光に申しました理由からいたしまして、この法案は平和への道でなしに、国民の意思から別な方向に、戰争への大きな危機を含むものだと思う。
しかしこの中に、非常に多くの地方人たちは、国民を欺瞞したのではなくして、戰時中の中央当局者より欺瞞せられて、地方の翼賛会や翼賛壯年団等の支部役員となつて奔走したものであることは、広く世人の知るところでございます。
昨日も特審局長に申し上げたのでありまするが、まことに各村におきましてのささやかなる追放者、何か翼賛壯年団の団長をやつたとか支部長をやつたとかいうことで、一律に追放せられておる人物につきましても、非常に峻厳なる——政治活動については摘発がある。私の実際携わりましたものでも、実に酷に失すると思われる状態でありまして、この点も法務総裁のお耳にしかと入れておきたいのであります。
われわれの耳に入りますものは、田舎におきましてのささやかな寒村、ここにおきましていわゆる翼賛壯年団の何か支部長をしておつたとか何とかいうようなことで、一齊にみな追放になつた人間、この人間どもが農地委員会の選挙のときにちよつと顔を出したとか、学校の村民大会のときに反対の意見を述べたということで、みんなひつくくられ、そうして宮城県下におきまするところの宮城県名取郡玉浦村の櫻井清一郎という人物、これは農民組合